「偏奇館漫忘録」

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センスオブワンダー

 今はWiFi環境さえあればどこでもテレワークができ、その結果「定住しない移住」というのがトレンドなのだそうである。そうだ、かって言われた「職住接近」などという言葉自体、もう死語となっているのだ。思えば、我々の周りにはかって大地の豊かな恵みや、濃密な自然が手を伸ばせば届く近さに、いたるところに存在した。

『子供時代ほど素晴らしいものはない。
見るもの、聞くもの、出会うもの全てが不思議な感覚に満たされている。
「センスオブワンダー」レイチェル・カーソンは、そのように名付けた。私も、老人になったが、用水にうごめくトーチカを見て、懐かしい不思議な感覚を覚えた。
トーチカはアメリカザリガニの事である。我々は子供の時、トーチカ、トーチカと呼んでおった。
取って遊ぶだけで楽しかった。ちなみに、ここ犬島あたりでは、ワタリガニのことをガンツウと呼ぶ。最近では、
瀬戸内の島々をめぐるクルーズ船がやってくるが、その名をガンツウという。』
 
 N氏は幼少の頃の記憶をこのように述懐している。
今、私たちは、豊かな時代を生きているが、時々このようなかって、何気なくどこにでも存在した濃密な自然への渇望のようなものを日常の中でふと、感じることがあるのではないだろうか。

 話は変わるが、今、ウクライナがロシアに侵略されている。あのつましい国家を 今、「プーチンのロシア」という超軍事国家がまさに、草をはむトリケラトプスに猛然と襲いかかる暴君竜、ティラノサウルスのように侵略して、殺戮を繰り返しているのだ。そのウクライナ旧ソ連の国家群の中では一番貧しい国なのだそうだ。
ウクライナという地名から我々はすぐにも穀倉地帯という言葉が反射的に想起されて、豊かな国をイメージしてしまうのだが、実際は最貧国であり、だからこそ世界に広く農産物を流通させて生計を立てていたのだろう。ちなみにその次に貧しいのがベラルーシであり、当のロシアはその次に貧しいのだそうだ。そういわれてみれば、ロシアも世界に原油天然ガス、小麦等を売って生計を立てている貧しい国といえなくもない。つまり、豊かなら1次産品など自国で消費すればいいのだから。

 逆に、デジタル・トランスフォーメーションの面では東欧・北欧の国が進んでいて、ウクライナはその中でも上位の国に値したがゆえに。方や軍事拡大に注力し、権威主義に走ったロシアやベラルーシのようなデジタルで発展できていない国に対して、広大で肥沃な土地を持っていたがゆえにウクライナは自動走行のトラクラーやドローンやITを駆使したことが、結果的に意図せずに侵略国家ロシアを撃退する大きな力となり、さらに国民の大多数がいな、大統領自らがデジタルコミュ力を駆使することによって、これまでのように中国、アフガンやイラクや、直近では香港やミャンマーのように理不尽な力に押し込まれることもなく世界に大きく訴えることができたといえる。