「偏奇館漫忘録」

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加藤の乱

NHKのキャスターがこのたびの加藤政変について忠臣蔵になぞらえて、「本家では吉良の首を取ったがこのたびのは討ち入りに行く前にやーめただからだめだ」とコメントしていたがこれはおかしい、解釈が違うだろが、せっかく忠臣蔵になぞらえたのなら今度の政変は吉良の首を取る大団円ではなくまだ前段の浅野匠守の刃傷松の廊下の局面と見るべきだろう。現代はバーチャルと現実との混稀社会であるから切腹はない、浅野匠守と大石内蔵助が同一人物であっても何ら不都合はなくこの件についての決着はまだまだついていない。この解釈一つとってみてもいみじくもNHKがいかに体制よりの御用メディアであるかが伺えておもしろい、NHKにかぎらず日本のメディアの論調は総じてこのたびの造反劇で主流派の厳しい締め付けにより切り崩されて頓挫、加藤総裁の目はもうない、といった画一的な視点が多いがニューズウイークの記事は必死になって既得権益を守ろうとしている現執行部とそれに異議を唱える若手勢力の台頭といったふうに対立軸をはっきりさせて論じているのが興味深い。