「偏奇館漫忘録」

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1123851423*拉致被害者

北○鮮に拉致されていた5人の人たちが20数年ぶりに帰国した。やはりあちらの国では自国民外国人を問わずそこで暮らしている人々に何も事実を告げていなかったことが帰国してからの彼らの言動の変化から読み取れる。

まさに日本で言えば江戸時代が民主化されないでそのまま近代化したような国に彼らは拉致されて将軍さまと共に暮らしていたのだ それを思うと日本の敗戦に伴う民主化という悲劇とその後の成熟の歴史の重みを感じるつまり北朝鮮という国の悲劇はかの国にはそのようなことは一度も起こらず将軍様が統治する軍事国家のまま成長してしまったということに大きな誤算があったというべきかもしれない。

これで彼らの当初の表情のなぞはこれでやっと理解できたような気がする。つまり、沈み行く船の乗員がその船がいかにボロ舟であったとしてもその船がすくわれることが自分たちも救われる道だと考えることに何の不思議があるだろうかの国に拉致されての二十数年間はそう言う感情を醸成するのに十分な時間であったと言うわけだろうか・・・・・。